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自転車保険加入義務化!

2019/07/10 保険の豆知識

平成31(2019)年4月、昨今の自転車事故の状況をふまえ、「神奈川県自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例」が施行されました。

その中身は、自転車の安全で適正な利用と自転車損害賠償責任保険等への加入義務化を柱とするもので、本年令和元年10月から、神奈川県内において自転車を乗る者は、自転車賠償責任保険等への加入が義務化されるというものです。

 

本条例についての詳細は、神奈川県のホームページに掲載があります。

神奈川県自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例/http://www.pref.kanagawa.jp/docs/f5g/310322.html

ホームページには条例についての「Q&A」のデータも掲載されており、さまざまな疑問に対する答えも掲載されています。

 

「なぜ、義務化するの?」

神奈川県発行の案内のANSWERは、「被害者を速やかに救済し、加害者の経済的な負担を軽減するため」としています。

自動車保険に加入するように、自転車(軽車両)による事故に備えるため、自転車保険に加入することが必要な時代へと、都道府県において舵取りされていく傾向にあります。

自転車損害賠償責任保険等って??

さて、一概に自転車損害賠償責任保険等といっても、自転車事故に起因する他人の生命又は身体を害した場合における損害をてん補することができる保険・共済は様々あります。

一般的に、弊社代理店のような窓口から加入する場合、自動車保険や火災保険、傷害保険に特約として付帯して、自転車事故を含む日常生活における賠償に備える方法があります。

その他には、クレジットカード会社提供のプランに加入する場合や、コンビニに設置してあるリーフレットから加入するケース、携帯会社のサービスとしてネットから加入する方法など窓口は広くなってきております。

各種保険商品によって、賠償の限度額や、賠償に備えるだけではなく、自転車に乗っているときのご自身のお怪我の補償がセットになっていたりするものもあり、その補償のスタイルも一時金、日額払いや実損払いなど様々です。

 

道路交通法改正により原則、車道を走るようになった自転車は、生身で車と同じように走っているため、賠償事故に備えることと同じくらい、自転車運転中のご自身のお怪我についても考えなければならない時代です。

 

自転車走行中の自動車との事故においても、一方的にすべて自動車が悪い!といえる状況は、決して多くはありません。

また、警察庁統計「平成29年における交通死亡事故の特徴等について」によれば、事故にあった自転車の約8割に交通違反あったという発表があります。出典元:平成29年における交通死亡事故の特徴等について-警察庁-PDFファイル

こうした交通違反も含め、ご自身の不注意と評価されてしまった部分については、相手方から十分な補償を受けることができない場合も考えられます。

 

自転車保険。今回の義務化をきっかけに、加入の検討を始められる方が多いことと思いますが、義務化された賠償保険に限らず、自転車運転中のご自身・ご家族のお怪我の補償についてもご家族でお話し合いの時間を設けた上で、ご検討くださいますようお願いいたします。

 

以下、保険の加入状況の確認のため神奈川県が作成したシートがございます。どうぞ、ご活用ください。

自転車損害賠償責任保険等加入状況シート
自転車損害賠償責任保険等加入状況シート(PDF:277KB)

内容等につき、ご不明な点がございましたら、お気軽にお問合せください。