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保険の豆知識

標準生命表。

2019/04/15 保険の豆知識

標準生命表とは??

死亡率平均余命(将来の生存期間の平均値)等を男女別、年齢別にまとめたもので、金融庁から委託を受けた日本アクチュアリー会によって作成されている統計表のことをいいます。

保険会社に積み立てが義務付けられている、将来の保険金等を支払うために積み立てるものである「標準責任準備金」の計算に用いられており、日本中すべての生命保険会社は、この数値に基づいて保険料を決めています。

日本アクチュアリー会 URL:http://www.actuaries.jp/intro/index.html

標準生命表の改定とは・・・

昨年の2018年4月に、前回改定時(2007年)以降の死亡率の低下(平均寿命の延び等)を踏まえて、標準生命表が改定されました。

平均寿命が延びたのですから、以前と比較して、一定期間中において亡くなる方の人数が減ったということになります。

死亡保険は、死亡に備える保険であり、人が亡くなったときに保険金を支払う仕組みになっています。今回の改定により、平均寿命が長くなり、亡くなる方の人数が減ると、保険会社の支払うべき死亡保険金合計額も減り、加入者の支払う保険料も減るということが言えます。

そう捉えますと、死亡率の低下などにより長生きの社会を実現しつつ、入院などのリスクが高まることで医療保険などの保険料は上がってしまうことにもなりますが、各保険会社の運用方針などによって、一概に保険料が上がる・下がるとは言い切れないのでしょう。

 

様々な保険会社が、リスクに備える保険商品を設計し、そのリスクに備えるための周知活動も行っています。なかなか、保険料算出の要素として何があるのか?ということを説明している広告などの宣伝は見かけませんが、ぜひ、こうしたものがあるんだということだけでも、頭の片隅に置いていただき、加入されている保険を確認くださいますようお願いします。