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保険の豆知識

安全運転と保険料

2020/01/27 保険の豆知識

 

近年、事故当時の状況を客観的に示すドライブレコーダーへの関心とその必要性の意識が高まってきており、ドライブレコーダーの種類や撮影範囲の拡大など様々な製品がどんどん登場しています。

保険会社でも、自動車保険の特約を付帯する形で、保険会社がドライブレコーダーを提供する補償・サービスがあります。

保険会社によって、メーカーが異なり形も違いますが、通信機能付きのドライブレコーダーのものが多く、万が一の事故の時、一定の衝撃を検知すると、専任オペレーターに自動通報され、設置されたドライブレコーダーにオペレーターから安否確認などを行う事故対応を行っているところもあります。

また、大きな衝撃を検知すると、事故映像が自動で保険会社に送信されるなど、走行中に録画データを上書きしてしまう危険への対策をとるなど、事故状況の情報連携の点でも、保険会社の提供するドライブレコーダーの特約も日々進化していっています。

 

そんな中、今年の1月より、当代理店の取り扱いのあるあいおいニッセイ同和損保の自動車保険から、そうした事故対応の面での安心を提供するだけではない、事故を起こさないため、お客さまの安全運転をサポート・促進していく保険として、安全運転を評価していくシステムとその安全運転で保険料が割引となる新しい保険が誕生しました。

安全運転をスコア化し、その点数に応じて三つに区分され、運転特性割引が適用されるものとなっており、その点数は専用サイト又は専用のスマートフォンアプリの『運転診断レポート』から確認をすることができます。

 

では、いったいどのような運転がスコアに影響するのでしょう。。

安全運転とは???

安全運転スコアは、走行中の「速度超過・急アクセル・急ブレーキ」の発生頻度に基づいて算出されます(令和2年1月以降始期保険)。

 

そして、ドライブレコーダーが事故につながりやすい運転に対して注意喚起を促す安全運転支援アラートの機能があります。

アラートの要否は選択可能ですが、速度超過、急加速・急減速、車線逸脱、ふらつき、ハンドリング、前方衝突、高速道路逆走注意、指定区域外走行(事前の指定区域設定が必要)などがあり、その都度、ドライブレコーダーより注意喚起の音声が流れます。

すべてのアラートを有に設定した場合、少しでも急加速かな?急減速かな?と思われる運転をすると、「急減速が増えています」「急加速が増えています」とドライブレコーダーがしゃべって教えてくれます。

総合評点を含め、アラートの発動などは機械的に判定されるものであるため、「え??これで急加速??」と思われる場面が多々あったのは間違いありません。

信号待ちから、さあ走り出しましょう、とゆったりスタートと思っている運転でもアラートが発動することがあります。

最初は、どの程度で言われなくなるのだろうと、交通ルールを守りながら、状況を確認して発進・減速を試したりもしましたが、結果として、これならこうなる!ということはわかりませんでした。

それでも、最近は急加速(急発進とされるような速度変化?)で注意されることはなくなりました。

 

今回は、その安全運転のスコアがどのようなものになっているのか、実際に保険会社の提供するドライブレコーダーを設置している例を基に、一部紹介していきます。

 

まず、運転スコアは、運転ごと、走行終了後の直前の運転走行データをもとにレポートが作成されます。

このように、スピード・アクセル・ブレーキの3点につき評価され、A~Cの3段階で総合評価が記録されていきます。

 

例えば、急ブレーキをかけてしまった場合に、このように場所と日時が記録されます。この走行により、ブレーキの評価は☆3に下がっていますが、他のポイントにより総合評価はAとなりました。

 

一つの事例にすぎませんが、別の日に急ブレーキを二度かけてしまった日は、ブレーキの評価が☆1となり、総合評価が一番下のCとなりました。

一度のアラートでは、点数が大幅に下がってはいないようですが、やはり一度の走行の中で、複数回この三点につき注意喚起を促される運転をすれば、評価は下がっていくのでしょう。

常日ごろ、運転をするときは、注意をしていかないといけませんね(汗)

運転診断レポートには2種類あり、「運転ごと」と「一か月ごと」のものがあります。運転ごとの積み重ねにより、月間運転レポートが発表され、その月の総合評価がされます。

直近の運転では、数回のマイナス評価を記録してしまったものの、総合評価では100点を二ヵ月連続でとることができました。

アラートがうるさい???

ドライブレコーダーだけではなく、最近の車は、 機械的な音によっても衝突の危険を事前に知らせてくれたり、急加速・急減速を知らせるアラートを鳴らしてくれる装置がついているものがあります。

その音が煩わしく、注意されても嫌だからと、運転を気を付ける人がいるくらいです。

いらっとしてしまう機会を自分で減らすという意味では、こうしたアラートがうるさいことも安全運転を促す効果があるのですね。

 

アラートを消して怒られずに気持ちよく運転することは、安全運転を続ける上でたいせつなことだとも考えていますが、

まずは、現時点での自分の運転がどんな評価をうけるものなのだろうと数か月間、機械的な評価を受けてみることをおすすめします。

その上で、安定した総合評価を受け、アラートが鳴らない運転の調子をつかんでから、アラート設定を変更しても遅くはないのかもしれません。

事故につながるような運転を毎日減らしていく意識を育て、事故なく快適な運転の時間を増やして、事故にあうリスクを減らしていく。

そして、それが保険料の割引にもつながる。

 

事故も減らして、負担も減らしていく。

そうした軽減活動のお役に立てるよう、みなさんに今年始まった制度をご案内できるよう、引き続き安全運転に努めてまいります。